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2016-03-21

大阪湾、琵琶湖のマイクロプラスチック汚染

OsakaBayMPCollectionLR先週(3/16)徳島で開催された第50回水環境学会で京都大学の田中周平先生から、大阪湾と琵琶湖のマイクロプラスチックに関する発表がありました。昨年11月に我々も参加した調査の結果の報告です。海水、湖水中、および海底、湖底堆積物中のマイクロプラスチックの分析結果が報告されました。水中、堆積物共にマイクロプラスチックの汚染レベルは東京湾と同程度でした。大阪湾のマイクロプラスチック中のフッ素系界面活性剤の分析結果も報告されました。最も高濃度で検出されたフッ素系界面活性剤はPFHxAで神崎川河口で1853 ng/g-dryでした。これらのフッ素系界面活性剤は撥水系の化粧品などに含まれている成分だということです。神崎川上流にあるフッ素化学工場からの排出が影響している、とのことです。PCBsのようなレガシー汚染物質だけでなく、現在排出が続いている汚染物質もマイクロプラスチックに含まれることを端的に示す結果です。今年は大阪湾での柱状堆積物を採れればと考えています。(Shige)

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