International Pellet Watch(IPW)では、海岸に漂着しているレジンペレット(ペレット)というプラスチック小粒を分析することで、沿岸海域の疎水性有機汚染物質の汚染モニタリングを行っています。
2005年の開始以降、50か国80以上の個人や団体がこのプロジェクトに参加し、世界中で500地点以上のペレットが送られてきました。そしてモニタリング結果を発信し、地球規模で海洋汚染状況を監視してきました。
分析対象成分は、PCBsや有機塩素系農薬などといった残留性有機汚染物質(POPs)です。POPsは生物蓄積性、海洋生物や人への悪影響のために、ストックホルム条約といった国際条約により規制されています。
プラスチック汚染
IPWでは、リスク評価のために海洋プラスチック中のPOPs濃度と地域差を明らかにします。IPWではこれまで、これまでに、海洋プラスチックが海洋環境中のPOPsを遠くまで輸送することを説明してきました。
また、IPWに関連する研究においても、生物が誤って摂食したプラスチックからPOPsが組織に移行されることが説明されました。
IPWによって得られるグローバルな汚染マップは、プラスチックの有害化が地球上のどこでも世界的な規模で起こっていることを示しています。
しかし、世界中で分析できていない海域もありますし、過去に分析した海域でも現在の汚染状況が変化している場合もあります。
自分が拾ったプラスチック粒により、世界の人々とつながり、それにより地球規模の問題理解に参加できる、一緒にやってみませんか?浜辺に行った際、ペレットを拾って私たちに送ってください。自分で拾ったプラスチック粒により、世界の人々とつながり、地球規模の問題理解に参加することができます。未来の海を守るために、一緒に取り組みませんか?
プラスチックの時代からの脱却を
■ プラスチックを摂食する海洋生物
■ 化学汚染物質を運ぶプラスチック
■ マイクロプラスチックの増加と食物連鎖による人への懸念
■ 使い捨てプラスチックの削減を
近くの浜辺でペレットを拾って送ってください
IPWでは依然として分析地域が世界全体を網羅しておらず、モニタリングを継続しています。あなたが近くの浜辺で拾ったペレットを送ってくれるとしたら、それは地球を守ることにつながるでしょう。