9月9日~10日 仙台・気仙沼ペレット採取
9月9日から10日の2日間、東北マリンサイエンスのmussel(二枚貝)サンプリングに同行し、仙台と気仙沼の大島でペレット採取を行ってきました。
今回ペレット採取を行ったのは、一年前(2015年度)の同サンプリングでペレットを採取した仙台の菖蒲田海水浴場の結果を踏まえたためであり、今年もペレットを採取し分析することにしました。
~2015年度に採取されたペレットによるJapanese Pellet WatchのPAHsの結果~
菖蒲田海水浴場のPAHs(多環芳香族炭化水素)の濃度が、日本沿岸域18地点のなかで最も高いものでした。
また、PAHsは石油起源(ex.石油の漏えい)と燃焼起源(ex.自動車やエンジンの排出粒子)がありますが、菖蒲田海水浴場のPAHsは石油起源の寄与が大きいものでした。
世界と比較しても菖蒲田海水浴場のPAHs濃度は中程度より高い結果でした。
(※他の分析対象成分の分析結果についても今後投稿していけたらと思います。)
そのため、この結果が一時的なものなのか、今年も同じ結果となるのか、調査する必要がありました。
~サンプリング風景~
ペレット採取を行ったのは、10日。まずは菖蒲田海水浴場。
砂浜には大量の漂着物とプラスチックごみがありました。ペレットも散りばめられたかのようにたくさん見つかりました。
菖蒲田海水浴場の海開きは、震災以降休止していましたが、今年はプレオープンとして10日間開催されたようです。
あいコープみやぎの職員の方々とそのお子様と共にペレットを採取しました。ご協力ありがとうございました。
ご協力により、試料に用いる黄変PE(ポリエチレン)ペレットは621粒も採取できました。
10月分析予定で、結果はまた後程報告させていただきます。
続いては、気仙沼に移動し大島へ。
こちらも砂浜には漂着物の木片とプラスチックごみが見られました。
しかし、大島では小田の浜海水浴場と田中浜のどちらもペレットがあまり見当たりませんでした。
なんとか見つかった黄変PEペレットで分析する予定です。