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9月15日~20日 マレーシアサンプリング

9月15日から20日の5日間、試料採取のためマレーシアに行き、
レジンペレット、河川水、堆積物、mussel(二枚貝)、そしてプラスチックごみが微細化したマイクロプラスチックのサンプリングをしてきました。
レジンペレットとマイクロプラスチックは、マレー半島西海岸南部に位置するMalacca(マラッカ)、そして首都 Kuala Lumpur(クアラアルンプール)と Malacca の間に位置する Port Dickson(ポートディクソン)の二つの砂浜で採取しました。

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サンプリング初日の16日。初めに向かった Port Dicksonは首都Kuala Lumpurから近く、海水浴場としても利用されています。
今回採取を行った際にも、海水浴をしに来ている人達がいました。
人の出入りが多いため、ペレット以外にもこのようにたくさんのプラスチックごみがありました。

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今回サンプリングを共同で行ったマラヤ大学の教授の方やその研究員の方々にも手伝って頂き、分析に必要な量のペレットを集めることができました。
ありがとうございました。
分析結果は後程、ご報告致します。

続いて向かったのは Malacca。
写真では伝わりにくいですが、ここは先程の Port Dicksonよりも海水が茶色く濁っていました。
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海水浴をしている人はいませんでしたが、民家がすぐ近くにあるため人の出入りがある砂浜と思われます。
ペットボトルを中心に多くのプラスチックごみがありました。

ここでも、マラヤ大学の皆さんに協力して頂き、黄変ペレットを必要量採取することができました。
こちらも、分析結果は後程ご報告いたします。

2016-10-05 | ブログ

9月9日~10日 仙台・気仙沼ペレット採取

9月9日から10日の2日間、東北マリンサイエンスのmussel(二枚貝)サンプリングに同行し、仙台と気仙沼の大島でペレット採取を行ってきました。

今回ペレット採取を行ったのは、一年前(2015年度)の同サンプリングでペレットを採取した仙台の菖蒲田海水浴場の結果を踏まえたためであり、今年もペレットを採取し分析することにしました。

~2015年度に採取されたペレットによるJapanese Pellet WatchのPAHsの結果~

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菖蒲田海水浴場のPAHs(多環芳香族炭化水素)の濃度が、日本沿岸域18地点のなかで最も高いものでした。
また、PAHsは石油起源(ex.石油の漏えい)と燃焼起源(ex.自動車やエンジンの排出粒子)がありますが、菖蒲田海水浴場のPAHsは石油起源の寄与が大きいものでした。
世界と比較しても菖蒲田海水浴場のPAHs濃度は中程度より高い結果でした。
(※他の分析対象成分の分析結果についても今後投稿していけたらと思います。)

そのため、この結果が一時的なものなのか、今年も同じ結果となるのか、調査する必要がありました。

~サンプリング風景~

ペレット採取を行ったのは、10日。まずは菖蒲田海水浴場。
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砂浜には大量の漂着物とプラスチックごみがありました。ペレットも散りばめられたかのようにたくさん見つかりました。
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菖蒲田海水浴場の海開きは、震災以降休止していましたが、今年はプレオープンとして10日間開催されたようです。
あいコープみやぎの職員の方々とそのお子様と共にペレットを採取しました。ご協力ありがとうございました。
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ご協力により、試料に用いる黄変PE(ポリエチレン)ペレットは621粒も採取できました。
10月分析予定で、結果はまた後程報告させていただきます。

続いては、気仙沼に移動し大島へ。
こちらも砂浜には漂着物の木片とプラスチックごみが見られました。
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しかし、大島では小田の浜海水浴場と田中浜のどちらもペレットがあまり見当たりませんでした。
なんとか見つかった黄変PEペレットで分析する予定です。

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2016-05-29 | お知らせ

ペットボトルの河

これは東南アジアでもアフリカでもなく、日本、それも東京の光景だ。東京の荒川河口のプラゴミ集積地

河原を覆うプラゴミ

今日は、スカイツリーがバックに映る、荒川河口にテレビの取材が同行し調査に行った。テトラポットのこちら側は一面大量のプラスチックゴミで埋めつくされている。その大半はペットボトルだ。この場所は車でアクセスもできず、誰かが不法投棄したものではない。満潮時には水につかる場所であり、これらのプラスチックゴミは、川から来たものだ。荒川の流域でポイ捨てされたり、ゴミ箱から溢れたプラゴミが雨で洗い流され、川を浮いて流れて、ここに打ち上げられているのだ。

大量のペットボトルの漂着ペットボトルはリサイクル率が86%と一番高い製品である。しかし、使う量が増えれば増えるほど、リサイクルされずに川や海に流れ込むペットボトルが数が増えることをこの光景は物語っている。とにかく、もとを絶つこと、ペットボトルの使用を極力控えることが必要だと思う。大手ビールメーカーがビールをペットボトルで販売することを検討していると新聞記事で見た。とんでもない話しだ。この光景を見れば、ビールをペットボトルで販売することが愚かなことだと気がつくのではないだろうか。

Microplasticsこれらのプラスチックは紫外線や波の力で、細片化、微細化して、マイクロプラスチックとなる。実際にペットボトルなどの大きなプラスチックゴミの周辺をよく見ると、おびただしい数のプラスチック片、マイクロプラスチックが散乱している。形や色は東京湾で観測されるものに似ている。東京湾のマイクロプラスチックは、流域の陸上、私たちの生活からもたらされたものだ。日本周辺の海域のマイクロプラスチックが世界平均の30倍だという観測結果から、「それらは中国や東南アジアから海流で運ばれてきたからだ」と言って、「自分たち日本人は排出者ではない」というようなことが言われることもある。しかし、それが間違いであることも、この写真は物語っている。もちろん黒潮に乗って流れてくるものもあるだろう、しかし、東京湾について言えば、マイクロプラスチックの大半は流域から排出されたプラスチックがその起源であろう。我々自身の陸上での使い捨てプラスチックの使いすぎが原因なのである。No single-use plastics!

荒川河口の鳥

これらの大小様々なプラスチックは、鳥やカニ、魚、貝など生物がその大きさに応じて取り込んでしまう。この場所にもカニはいるし、鳥もいた。プラスチック摂食によるそれらの生物への影響も懸念される。さらに、魚貝類に取り込まれれば、それを食べる人間への影響も懸念される。プラスチックの多用は、自分たち自身の首をしめてしまうことも理解していただきたい。使い捨てのプラスチックを減らしましょう。

 

2016-04-09 | お知らせ

「東京湾のカタクチイワシ8割からプラスチックごみ」記事配信

共同通信から「東京湾のカタクチイワシ8割からプラスチックごみ」の記事が配信されました。東京新聞の記事はこちらです↓
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201604/CK2016040902000231.html

日刊スポーツの記事はこちらです↓
http://www.nikkansports.com/general/news/1628933.html

 

分析中のペレット (2016年4月8日)

現在、日本のペレット2地点を分析しています。

・瀬戸内海に位置する大島(愛媛県今治市吉海町)
大島 吉海町(愛媛県今治市)

大島 吉海町(愛媛県今治市) 詳細地図

・種子島の牧川港付近
牧川港周辺(種子島)

牧川港周辺(種子島) 詳細地図

島シリーズです。
愛媛と鹿児島のペレットを分析するのは初めてなので、結果が気になります。

2016-03-31 | お知らせ

日本化粧品連合会がマイクロビーズの自主規制を開始

本日、日本プラスチック工業連盟の事務局の方から以下の情報をいただきました。「日本化粧品連合会(粧工連)が、3/17付けで粧工連の会長名で、『洗い流しのスクラブ製品におけるマイクロプラスチックビーズの使用中止に向け、速やかに対応を図られること』をお願いする旨の文書を、参加会員(約1,100社)に発信した」。日本の業界が自主規制の方向に動いたということです。

東京湾海水中から検出されたマイクロビーズマイクロビーズは東京湾の海水中(左図:東京湾の海水中から検出されたマイクロビーズ;撮影:西部裕一郎氏)、魚(カタクチイワシ)中からも検出されており、それらは洗顔剤等に配合されているマイクロビーズに由来すると考えられます。マイクロビーズは意図的に製品に配合しているので、それが無くなる方向に動き始めたことはマイクロプラスチック汚染の低減にとって、重要です。しかし、海水中でも魚の中でも大多数(9割以上)はプラスチック製品の破片なので、マイクロビーズ自主規制ははじめの一歩だと思います。プラスチックごみの発生抑制がいよいよ重要になってきました。

 

2016-03-29 | お知らせ

4月3日 府中(東京)で映画「Trashed」+ 解説講演

映画Trashed上映会と講演のチラシ
4月3日 (日)午前10時から府中(東京)で映画「Trashed-ゴミ地球の代償」上映会が行われます。映画のあとに高田が解説と補足の講演を行います。2回の上映+講演です。2回目は午後1時からです。よい映画です。この映画を観ると、東京23区のようにプラゴミを焼却することが問題であることもよくわかると思います。埋立ても浸出水など問題があります。海に入ってきて問題になることはこのサイトでもよく書いていることです。やはり、使い捨てのプラスチックは減らさなければいけないですね。

2016-03-23 | お知らせ

東京都環境局「東京のポイ捨てが太平洋の海ごみになっている」

 

東京都環境局海ごみリーフレット

東京都環境局の海ごみ問題を考えるポスターが都営地下鉄などで掲示されています。「東京のポイ捨てが太平洋の海ごみになっている」、よいキャッチコピーだと思います。海洋プラスチック汚染は、海水浴などで海に来た人が捨てたものではないのです。海から離れた街でも、プラゴミが地面に落ちれば、雨で洗い流されて、水路や川を経て、最後は海(あるいは湖)に流れ着きます。海から離れた街の人にも是非この問題を知ってもらいたいのです。このことを伝えるよいキャッチコピーです。もう少し、「プラスチック」が前面にでるともっとよかったと思います。太平洋のマイクロプラスチックの写真提供などでIPWも協力させていただきました。以下のサイトでリーフレットもご覧下さい。

 

 

 

2016-03-21 | お知らせ

大阪湾、琵琶湖のマイクロプラスチック汚染

OsakaBayMPCollectionLR先週(3/16)徳島で開催された第50回水環境学会で京都大学の田中周平先生から、大阪湾と琵琶湖のマイクロプラスチックに関する発表がありました。昨年11月に我々も参加した調査の結果の報告です。海水、湖水中、および海底、湖底堆積物中のマイクロプラスチックの分析結果が報告されました。水中、堆積物共にマイクロプラスチックの汚染レベルは東京湾と同程度でした。大阪湾のマイクロプラスチック中のフッ素系界面活性剤の分析結果も報告されました。最も高濃度で検出されたフッ素系界面活性剤はPFHxAで神崎川河口で1853 ng/g-dryでした。これらのフッ素系界面活性剤は撥水系の化粧品などに含まれている成分だということです。神崎川上流にあるフッ素化学工場からの排出が影響している、とのことです。PCBsのようなレガシー汚染物質だけでなく、現在排出が続いている汚染物質もマイクロプラスチックに含まれることを端的に示す結果です。今年は大阪湾での柱状堆積物を採れればと考えています。(Shige)

2016-03-17 | お知らせ

オランダの環境NPO「オーシャン・クリーンアップ」との会合

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3月16日(海洋学会のセッション後)に高田はオランダ王国大使館へ招かれ、来日中のオランダの環境NPO「オーシャン・クリーンアップ」の方々と海洋プラスチック汚染とその対策について情報交換の機会をいただきました。冒頭、「International Pellet Watchの汚染マップは市民への海洋プラスチック汚染の啓発活動の際にいつも使わせてもらっているよ」と、ありがたい言葉をかけていただきました。「こちらこそ、使っていただきありがとう。これからも使ってください」とお礼を述べました。プラスチックとそれに付随する有害化学物質の問題についてはお互いに共通の認識を持っているだけに、話は対策の部分に進み、僕自身の専門からは遠くなりましたが、いろいろと議論しました。パッケージングを専門でお仕事されてきた方ということで、コストやエネルギーの面でのプラスチック包装の利点があることもTweehuysen教授は強調されておりました。しかし、エネルギー面は何をエネルギー源とするかで評価は将来的には変わること、使い捨てのプラスチックはもともとは石油であるのでパリ協定(実質的な二酸化炭素の発生をゼロにする)に違反する存在であることなどもお話しし、その点納得してもらえたと思います。代替パッケージだと輸送コストもかかることもTweehuysen教授は強調されておりました。これも、物流の仕方に依存する問題(地産地消 vs グローバル化)だということもお話しました。TPP、どうなんでしょうね? とにかく、No single-use plasticが伝わっていればと思います。大変有意義な意見交換の機会をいただきました。「オーシャン・クリーンアップ」の方々は日本の現場を訪れるということで、荒川や酒田の現場を視察されました。その模様はオランダ王国大使館フェースブック(https://www.facebook.com/NLinJapan)でご覧いただけます。大使館の方々のご尽力に感謝いたします。(Shige)

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