映画「プラスチックの海」のロードショーがアップリンク渋谷などで始まりました。海洋プラスチック問題を環境ホルモンの問題に焦点をあてて作られた映画で、International Pellet Watchのコンセプトと共鳴するところが大きな映画です。必見です。11月15日には高田がトークイベントに登壇し、International Pellet Watchで得られた分析結果も紹介しました。
映画「プラスチックの海」のロードショーがアップリンク渋谷などで始まりました。海洋プラスチック問題を環境ホルモンの問題に焦点をあてて作られた映画で、International Pellet Watchのコンセプトと共鳴するところが大きな映画です。必見です。11月15日には高田がトークイベントに登壇し、International Pellet Watchで得られた分析結果も紹介しました。
TOKYO FMの「サステナ*デイズ」に収録出演し、プラスチック問題とSDGsについて話しをしました。
https://park.gsj.mobi/news/show/67137
以下のradikoで聴くことができます↓
http://radiko.jp/#!/ts/FMT/20200604113000
ハフポスト日本版の取材記事が以下に掲載されました。
「新型コロナの影響でテイクアウトも増えていると思います。プラ容器も多いと思いますが、なるべく紙や繰り返し使う容器で販売している店を選ぶのも大切です。捨てるにしても、汚い状態ならゴミですが、綺麗にすれば資源になる可能性があります」。石油から作ったプラスチックの焼却処分は持続的ではありません。汚れたプラスチックの発生を抑えましょう。
FMヨコハマ「E-ne! 〜good for you〜」「守ろう!私たちの綺麗な海」のコーナーで2週に渡り、海洋プラスチック汚染とインターナショナルペレットウォッチについて紹介していただきました。5分程度のポッドキャストが8回、以下のサイトから聴くことができます。インターナショナルペレットウォッチをはじめた頃の話しから、最近のコロナウイルス感染拡大とプラスチック汚染の関係などについて話しています。
11/1(木)午後10:00からのクローズアップ現代+で「廃プラスチック」特集です。
高田のインタビューや見解も下記のサイトで放映中です。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiji/106/
「東京農工大学はペットボトルの削減を通して、SDGs(持続可能開発目標)に貢献します」
今年の夏の東京農工大学農学部のオープンキャンパスではペットボトルの配布を止めることにしました。委員会で正式決定し、高田秀重先生が
背景説明のポスターを作りました。全部で3800本のペットボトルの削減です。水のメーカーとタイアップしてアルミ缶入りの水を配ることにしました。
ファイル名はTUATInitiative。
アルミ缶もゴミになる等、問題があり、完璧な策とは言えませんが、ペットボトルを止めて多くの教員の合意を得るに、
今年度はアルミ缶の採用となりました。来年度以降はさらによい対案も考えていきたいです。
今回は、今年4/19に行った、葉山での出前授業・マイクロプラスチック拾いについてです。
(日付が前後してしまい申し訳ありません)
葉山のNPO法人オーシャンファミリー海洋自然体験センターにて、高田先生による出前授業と、実際に砂浜に行ってマイクロプラスチックを拾うフィールドワークを行いました。
昨年、オーシャンファミリーに所属する小学1年生の子供たちが一色海岸でペレットを拾い、送ってくれました。今回はそれらのペレットを分析し、その結果も踏まえて授業を行いました。普段の講義の内容に加えて、日頃入っている海岸の汚染状況をお伝えしたため、身近な問題だということを意識してもらえる良い機会になったかと思います。
畳に縁側がある、とても素敵な会場でした。
そこに続々と小学生1・2年生が集まってきます。柱に登ったり走り回ったり、このあと果たして話を聞いてくれるのかと少し心配になりながら待ちつつ、出前授業が始まりました。
普段の内容を噛み砕いて、スライドには日本語を多用しながら高田先生がお話ししました。
子供たちは身を乗り出して、真剣に聞いてくれました。
「ウミガメ、かわいそう。」「えー!そんなのいやだ!」
と、新鮮な反応。
講義の途中には皆で一色海岸に行き、砂浜に落ちているマイクロプラスチックを拾いました。
砂の中にはたくさんの小さなプラスチックが存在しているんだよ、という実験もその場で実演しました。
実際に浜に行ったことで、より先生の話に興味が湧いたのではないでしょうか。
小学校低学年ながらも、出前授業の内容は心に響いていた様子でした。
彼らのような若い世代に、仲間を増やしていくことはとても大事だなと感じた、貴重な時間でした。
NPO法人オーシャンファミリー海洋自然体験センタ―の皆さま、ありがとうございました。
一色海岸で採取したレジンペレットとプラスチック破片は分析し、ペレットに関してはIPW Global MAPに反映してありますので、ご覧ください。
2017/10/15に富山湾の海岸にてペレット・マイクロプラスチック採取に
行ってきました。
サンプリング場所は富山県射水市にある六渡寺海岸。
庄川と小矢部川という二つの川に囲まれた砂浜でした。
2017年は国内外、何地点かサンプリングに行きましたが、その中で比較しても
圧倒的にプラスチックごみ・マイクロプラスチック破片・ペレットの数が多く
驚きました。
富山湾は閉鎖性が強いため、海外から流れ着いたものではなく
流域から川で運ばれてきたものが8割ということです。
海外からの漂着だけではなくて、
私たち日本も多くのプラスチックごみを出している
ということを実感しました。
散乱するかなりの数のレジンペレットとマイクロプラスチック。
高田先生含め研究室メンバー4人でサンプリングを行いましたが、
あまりにもプラスチックの量が多かったため、
レジンペレットと5mm以下のプラスチック破片はすぐに十分採取できました。
普段はレジンペレットと5mm以下の大きさのプラスチック破片を採取して終了なのですが、今回はより小さいサイズも採ろうということで、
篩とネットを使って0.3-1mmの大きさのマイクロプラスチックも採取しました。
ピンセットで探してつまむことは困難なので、バケツの中に砂と海水を入れて浮遊物を採取する、という方法をとっています。
大きさ分けされ1mm目合いの篩を通過した浮遊物は、最終的に315μm目合いのネット上に捕集します。
実際に採取できた、ネット上のマイクロプラスチック。(0.3-1mm)
それを研究室に持って帰り、冷凍保存します。
分析に必要な量を確保するため、主にこの作業に時間を費やしました。
ペレットの分析結果はIPW Global MAPに載せていますので、是非ご覧ください。
2018年6月9日、東京・お台場へ、ペレットとマイクロプラスチックのサンプリングに行ってきました。
今回のサンプリングは東京農工大学1年生に向けた環境資源科学実習と、パルシステム東京さんによる「お台場の砂浜でマイクロプラスチック採取体験&学習会」を兼ねて行いました。
学生は約60人、パルシステムさんからは10組の親子が参加してくださいました。
*パルシステム東京の皆さん
当日は土曜日だったこともあり、サンプリングした浜辺では様々なイベントが開催されており、多くの人が浜辺に集まっていました。
(ペットボトルやプラスチックコップを利用している人も大変多かったです。。。)
*浜辺で開催されていたビーチバレーイベント
他にも、浜辺のゴミ拾い活動を行っている団体さんもおられました。
*ゴミ拾い団体の皆さん
サンプリングはこのようなイベント会場とは少し離れた場所で行いました。
サンプリングの初めに、今回採集するペレットやマイクロプラスチックの説明が高田先生によって行われました。
ペレットやマイクロプラスチックがどのようなものか分かったところでサンプリング開始!
30分間、学生も親子の皆さんも集中してたくさん拾ってくださいました!
拾っている最中、ゴミ拾い団体さんが私たちの活動にも興味を持って下さり、声をかけてくださいました。
*ゴミ拾い団体さんと一緒にサンプリングする様子
他にも浜辺に遊びに来ている一般の方々も、「何探しているの?」と興味を持ってくださりうれしかったです。
サンプリングが終わり、採集されたペレットは合計約700個!
プラスチックもたくさん拾っていただきました!
サンプリング後も、砂浜にはプラスチックが残っており、どこを見渡しても小さな破片がチラチラ。。。
サンプリングが終わった後は、高田先生による講義が行われました。
その講義の中では、サンプリング後の砂に水を入れたボトルを皆さんに見てもらいました。
ボトルをよく見ると、水の中には非常に多くのプラスチックが浮かんでおり、いかに拾いきれない小さなマイクロプラスチックが大量に砂浜中に残存しているかを皆さんに見ていただきました。
*子供たちも興味津々!
高田先生の講義では、プラスチックがいかに地球環境にとって有害であるか、またプラスチック製品の利用を減らすことがいかに重要であるかを学びました。
我々のIPWの活動についても知っていただきました。
*講義の様子
学生の皆さんもパルシステムの皆さんも非常に興味を持って高田先生の講義を聞いておられ、とても有意義なイベントとなりました。
*講義終わりの先生への質問タイム
参加してくださった皆様、ありがとうございました。
2017年10月17日、沖縄県座間味島にペレット・マイクロプラスチックのサンプリングに行ってきました。
座間味島は沖縄本島から高速船で小一時間のところにある離島です。
那覇空港から船着き場までも車ですぐのところにあるため、アクセスのしやすい離島ということで近年人気が出てきているようです。
人の出入りが多くなったことによる環境への影響も懸念されているそうです。
サンプリング当日も海外からの観光客も多く、船の中は満席でした。
朝一の高速船に乗り、座間味島に向かいました。
今回は日本エヌ・ユー・エス株式会社の沖縄駐在の方に座間味島を案内してもらい、状況を把握し、最後にサンプリングをするという流れでした。
座間味島の船着き場の海の様子。
座間味島は、海流・周囲の島との位置関係によって、砂浜の状況が大きく異なります。
その様子を把握するために何地点か回ったので、その様子をご紹介します。
最初に行った砂浜は島の南側に位置する、観光客向けの場所でした。
清掃されているとのことで、プラスチック含め大きな目立ったごみは見当たりませんでした。
しかしよく目を凝らして砂の中を見てみると、マイクロプラスチックがありました。一見何もないように見える砂浜にも、マイクロプラスチックは存在していることを再確認しました。
続いて、しばらく海沿いを西に進んだところにある砂浜に向かいました。
ここは野生のウミガメが産卵に来るらしく、所々に産卵場所を保護するための棒が立っていました。
プラスチックごみはあまり多くない印象でしたが、足元をしばらく探すといくつかペレットは見つかりました。
ここではサンプリングはせずに次の浜へ移動しました。
続いて、島の西端の北側に位置する高台のような、岸壁の上に向かいました。
実際には降りられないのですが、崖に囲まれた砂浜の状況を上から確認しました。
すると肉眼でも確認できるほど数多くのプラスチックが漂着していました。
主に黄色や黒色で球場のブイが目立ちました。大きなプラスチックがあるということはそれらが劣化したマイクロプラスチックも存在することが考えられます。
地形上、浜に降りるのが困難なためなかなか清掃が進まないとのことでした。
その後、先程の地点から東に進んだ砂浜に向かい、そこでサンプリングを行いました。
崖のようなところから急な斜面を降りて砂浜に向かいました。
漁網やペットボトル、その他形がわかるような大きなプラスチックやマイクロプラスチックが数多く漂着していました。
しばらく砂浜沿いを歩きましたが、浜全体がそんな状況でした。
ここでペレット、プラスチック製品が微細化したフラグメントを採取しました。
採取の時間は限られていましたが、全員で採取し分析に十分な量を集めることが出来ました。
エヌ・ユー・エスの皆さま、渡邊泉先生、ご協力いただき誠にありがとうございました。
分析結果はIPW Global Mapに載せております。是非ご覧ください。